高力ボルトの主な構造と機能

高力ボルトには多くの種類があり、形状は一つとして同じではありません。外形寸法は刻々と変化しますが、主要な構造や全体の外形は類似しています。これらの類似点に基づいて、頭部、軸部、ねじ部の 3 つの主要な部分に分割しました。

1. ヘッド: ヘッドの主な役割は、ナットがボルトと協働するときに逆トルクを加え、ナットに十分な締め付けトルクを確保することです。形状は角頭、半円頭、六角頭が中心で種類が豊富です。さらに、一部の非標準高力ボルト頭部形状は、組み立てのニーズに応じて設計者によって特別に設計されています。

2. ロッド: ロッド、特にガイドボルトは主にガイドの役割を果たします。組み立て後、一定の半径方向せん断力に耐えます。穴の小さな隙間に協力する必要があります。組み立て後に軸方向の引張力にのみ耐えるボルトの中には、ロッドに対する要件がそれほど厳しくなく、外円サイズの公差が大きいものもあります。高力ボルトの場合、大きな引張力がかかったときの部品の破損や熱処理・冷却時の割れを防ぐため、ロッドと頭部の接触部に一定の丸みを持たせることが加工上の重要な要素となります。

3. ねじ部: ねじ部はボルトの主要部分であり、主に接続を固定する役割を果たします。有効ねじ部、仕上げ部（後退部）、ねじ端の3つの部分に分けることができます。ねじ山の 3 つの主要要素であるピッチ、半角、ピッチは、ねじのはめあいの精度に直接影響しますが、加工上の注意にとっても重要な要素です。